NYC⑪:Amazon booksへ。アルゴリズムをリアルで体験
"買い物"という体験そのものを新たに構築するAmazon.com 。便利さと引き換えにユーザーから得た属性情報により、独自のアルゴリズムで「レコメンド商品」を提示し、購買意欲を刺激。
実店舗はどう表現しているのか、見てきました。
ミレニアル世代が全米の「Amazonプライム会員」の半分近くを占めることからか、実際来店していたお客様もミレニアル世代が中心。
実店舗は、アルゴリズムをリアルで体験できる場になっていました。
お店の中央には、Amazon.comで星4.8以上の「高評価」の本が並び、それぞれの書籍にはレビュー等が記されていました。
Amazon.comのレコメンド機能も棚で再現。本屋に求めるセレンディピティはここを中心に体験できます。
特徴的なのは、全ての本の表紙が向けられていること。
この余白のあるディスプレイ方法により「ぎっしり本が並んでいる」という印象は受けず、「整理された情報が並んでいる」といった印象を受けました。
Amazon.comのサイトを体現しているかのよう。
商品は、「収集したデータをもとに人気または属性にフィットするもの」、「一部データ+aとして、Amazon.comの提案を含んだもの」で構成。
書籍だけでなく、デバイスも販売。
販売価格はAmazon.comと同じですが、Amazonプライム会員と一般会員で価格が異なることがあるため価格の記載はなく、商品のバーコードリーダーをスマホで読み取り、またはバーコードリーダーの機械が設置されていて把握する仕組みに。
支払いはレジで。とはいえキャッシャーはなく、クレジットカードかAmazon.comアプリで行います。
データ収集の簡略化の役割も担っており、消費者にも企業にもストレスレス。
情報収集や本探しにかける時間を省くことで、人生に余白を作り、読書を楽しむ時間に充てる。
これにさらに、自分だけのコンシェルジュ要素として「GUアプリ」のお知らせアラームのようにお店に近づいたらレコメンドが、ここでしか体験できない+バイラル施策として「VR本屋」のように自分が読みやすいポイントや態勢で読書を楽しむスペースがあったらいいなと個人的に思いました。
■Amazon books
10 Columbus Circle, #304 New York, NY 10019
(212) 757-3892
Mon-Sat: 10am-9pm
Sun: 10am-7pm