ソウル⑫韓国旅行中にローカル気分☆ペダルとは
「フードテック(foodtech)」という言葉を聞いたことがありますか?
フードテックとは、飲食系のITサービスのことですが、なかでもフードデリバリービジネスが急成長してきています。
韓国では1.2兆円の市場規模で、
・最近変化してきているものの、外食は団体行動
・冬は氷点下の気温になること
・環境にあわせデリバリーメニュー形態が多様化したこと
といった要因もあり、すでに生活インフラとして浸透。
今やデリバリー大国に!
韓国ドラマでもデリバリーのシーンは良く出てきて、배달(ペダル)しているそう。
※배달(ペダル):韓国語でデリバリー(配達)のこと。
ためしてみたくて、市場の60%を抑える「配達の民族(ペダルウィミンジョク)」アプリをダウンロードするも、携帯電話番号登録ではじかれ、韓国で試せませんでした。。。準備不足だった。。。
累計注文数は、なんと2億件を超え、韓国の人口から計算すると(人口約5000万人)単純計算で1人あたり4件以上はアプリを利用して注文したことになります。
「配達の民族」に登録している飲食店は約14万店。2015年には取引額1兆ウォン(約940億円)を突破し、毎月730万件の注文がアプリを通じて行われているそう。
このアプリを作っているWoowa Brothersは、2014年にゴールドマン・サックスから約43億円を、2016年にはHillhouse Capital(高?資本)のリードで5,000万ドルを調達したことでも話題となりました。
昨今、テレビの料理番組が人気で、番組内ではスターシェフも登場、「あのシェフの料理が食べたい」というニーズから、スターシェフの料理デリバリー代行アプリ「chefly」も最近注目を集めているそう。
日本では、単身者の増加、消費者の高齢化、可処分所得の減少等から、外食が縮小し中食産業が増加するだろうと、注目しているフードテック。
現在、食の外部化率は44.7%(内訳:外食率は35.6%、中食9.1% ※食の安心安全財団調べ)で、矢野経済研究所によると、2015年度のフードデリバリービジネスの市場規模は1兆9,864億円。2019年度には2兆1,470億円まで拡大すると予想されています。
出前をIT化した「出前館」や法人弁当ニーズを捉えた「ごちクル」、オフィス設置型の「オフィスグリコ」や、ファストデリバリー型の「bento.jp」等が日本で生まれ、徐々に浸透してきています。
中国でもフードデリバリーは定着。東南アジアでも注目されています。
日本では、市場が成熟していない現在、競合が少ないので狙い目かもしれませんが、「中食」でくくると競合は多数。コンビニ、デパ地下などに加え、Oisixなど食品通販市場の売れ筋商品となっている食品キットもあり、どう需要がわかれるのか注目しています。
フードデリバリーなら、日本より東南アジアで立ち上げるのが気温、交通インフラ事情からも、ニーズが高くおもしろそう。
ホテルにお願いする、韓国人の現地の人に頼む等すれば、電話番号もクリアでき、体験できるはず☆
質も内容もかなり充実しているようなので、韓国に行かれる方はぜひ試してみてください。